【VBA】FindFirstFileW、FindNextFileWを使ってファイルリストを取得する(Unicode 文字 対応版、64bit版)
FindFirstFileW による Unicode対応してみた
以前の記事で、FindFirstFile を使って、ファイルリストを取得するコードを書いたが、Unicode文字が含まれると文字化けするため修正してみた。
処理としては、ざっくりいうと、FindFirstFileA、FindNextFileA を使用していたものを、FindFirstFileW、FindNextFileW に変えた + 64bit対応したものである。
z1000s.hatenablog.com
2GB超のファイルサイズを求める
ついでなので、2GBを超えるファイルサイズを求める方法も追加してある。
以下の部分です。
fd.nFileSizeLow、fd.nFileSizeHigh が Long なので、&H7FFFFFFF ( 2,147,483,647 ) を超えると負数となるため、それを補正する必要がある。
そこで、LongLong 型の &HFFFFFFFF^、&H7FFFFFFF^ と And を取って Long 型ではなく、LongLong 型にキャストして処理している。
ちなみに、CLngLngは、下図の通りなので却下。
Dim llFileSize As LongLong llFileSize = fd.nFileSizeLow And &HFFFFFFFF^ llFileSize = llFileSize + (fd.nFileSizeHigh And &H7FFFFFFF^) * &H100000000^
失敗
2GB超対応で最初に考えたのは、WIN32_FIND_DATAW の、nFileSizeHigh と nFileSizeLow を合わせて、「LongLong のメンバーにまとめてしまえばいいのでは?」と考えたが、VBA の構造体が 4Byte パックなので、LongLong のメンバーにするとその境界を跨ぐため、あっさりと失敗に終わった。
あとから気が付いたが、リトルエンディアンだから、nFileSizeHigh が先にある時点で駄目なんだろう。
Private Type WIN32_FIND_DATAW dwFileAttributes As Long ftCreationTime As FILETIME ftLastAccessTime As FILETIME ftLastWriteTime As FILETIME nFileSizeHigh As Long nFileSizeLow As Long dwReserved0 As Long dwReserved1 As Long cFileName(MAX_PATH * 2 - 1) As Byte cAlternateFileName(27) As Byte dwFileType As Long dwCreatorType As Long wFinderFlags As Integer End Type